「読む」「聴く」をバランスよくインプット

英語に接した時に、日本語に訳してから意味を考えたり、返り読みして何度も確認したりという段階では、まだ十分に読解ができているとはいえない。このレベルの段階では、リスニングについてもナチュラルスピードにはついていけない状態にある。
 
まず英語を読む時に、自分の中でスペルと発音、そして意味がマッチしている必要がある。そのため、これらを同時に身につけるために読解教材と一緒に音声教材も使い、読むと聴くを同時にトレーニングすることが望ましい。いまでは読解教材でもリスニング用のCDがセットでついているものも多く出ているので、そうした教材を利用するのが効率的だと思う。
 
英語を英語のまま理解できるようになるために
 
また、英語を英語で考えることができるようになるためには、徹底的な音読のトレーニングがもっとも効果があると言われている。同じ英文を何十回も音読して脳に染み込ませていくことで、英語を英語のまま処理できるようになっていく。いちいち日本語に訳すという手順がなくなるので、読解スピードもグンと高めることが出来る。
 
音読の際は、必ず音声教材を聞いて、そっくり真似するように発音することを意識する。シャドーイングと言って、リスニングしながら、直ぐ後に続いて発音することを繰り返すようにしてみる。初めのうちは英文を見ながらでもよいし、自分の声で音声がかき消されないように、小声で発音してもよいと思う。
 
リーディングとリスニングの相乗効果をうまく活用していくようにするのが、英語力アップには一番効果があると言われる。読解力が高まればリスニング力も高まり、リスニング力が高まれば、読むスピードも上がっていく。どちらかに偏らずに、両方を意識してトレーニングするようにしてみる。
 
そうして積み重ねたインプットの土台があることで、ライティングやスピーキングといったアウトプットの学習も効率的に進められるようになる。



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