英字新聞の構成と読み方の基本

英字新聞は一般的に、リード(Lead)といわれる第1パラグラフに主要な情報が盛り込まれる、逆ピラミッド型の構造で書かれている。第1パラグラフでその記事で一番言いたいことを述べ、第2パラグラフ以降は、第1パラグラフの内容を更に詳しく説明する、という構成が基本となる。

こうした記事構成を知っておくと、英字新聞を読む時も、まずは第1パラグラフを読めば、内容は把握できることがわかる。興味がある記事であればそのまま読み進めても良いし、興味が無かったり時間がないときには、別の記事の第1パラグラフへと飛んでいけばよいことになる。

日本語の新聞でも、すべての記事をくまなく読んでいる人は少ないのではないだろうか。英字新聞も、隅から隅まで読もうと気負うのではなく、パラパラとめくり読みをするように目を通しておくだけでもよいと思う。そのほうが長続きするし、余計なフラストレーションを溜め込まずに済む。

英語学習者の立場であれば、英語で書かれたものに接し続けることが大事だから、自分のレベルに合わせて、英文記事を読むようにしてみるのが良いと思う。

学習者向けに難易度が調整された英字新聞記事

英字新聞を多読したいという初~中級の方は、朝日ウィークリーのような週刊の英字新聞(日本語解説もあるもの)がよいと思う。難易度が書かれているので、まずは優しい記事から読み始めるみる。最初から全部読もうとせずに、辞書を引かなくても9割理解できるものだけ選んで読んでみる。

中級以上の人の場合は、英語学習者用に難易度が調整された英文記事が多く掲載されている以下のサイトなども教材として活用しやすい。

内容がなかなか読み込めない・理解できない場合の対応策

英字新聞を読んでいて難しいと感じてしまう理由には、

  • 内容に関する知識・背景となる知識が足りない
  • 記事内容に関する単語を知らない

という2点が大きな要因と思われる。

これを解消するには、地道に知識を増やしていくしか無いが、はじめはあらゆるジャンルに手を出すのではなく、特定の興味のあるトピックだけに的を絞って知識を増やすようにするのがよいと思う。

あるトピックの記事を読み続ければ、その分野に何度も出てくる表現や専門用語がわかってくるようになる。それを身につければ、そのジャンルの記事については次第に読む速さも理解度もアップしていく。一つのトピックについてある程度まで理解度が上がったと感じたら、また一定の期間別のトピックに関しての英文に接するというように横展開してみる。

こうするほうが、一度に複数のジャンルに手を出すよりも、背景知識や専門用語を身につける負担も大きく減り、定着率も高くなると思う。




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