英語学習において語彙力を強化することは非常に重要ですが、ただ単語を単体で覚えるだけでは、なかなか実用的な力には結びつきません。より効果的に英単語を定着させるには、「まとまった文脈の中で覚える」というアプローチが有効です。
文脈で覚えると記憶の定着率が上がる
ある研究グループの実験によれば、単語帳で機械的に暗記した場合よりも、文脈とともに覚えた方が、英単語の想起率が約8割も向上したというデータがあります。これは、単語単体で記憶するよりも、ストーリー性のある流れの中で単語を学ぶことで、脳が情報を関連づけて覚えやすくなるからです。
例えば、「hospital(病院)」という単語を覚えるだけでなく、「He was taken to the hospital after the accident.(彼は事故のあと病院に運ばれた)」という文で覚えれば、「病院」という意味だけでなく、使い方や状況、前後の語句とのつながりまで一緒に学べます。
段落の中で単語の意味と使い方を理解する
単語の意味は文脈によって微妙に変化することがあります。同じ単語でも、どのような文章や段落の中で使われているかによって、ニュアンスや用法が異なります。ですので、まとまった文章や実際の英文記事、小説、エッセイなどを通して語彙を学ぶことが重要になります。
段落構成のある英文を読むことで、単語がどのように前後の文とつながっているか、どのような語と一緒に使われるかといった情報も自然とインプットされます。これは語彙を「使える知識」に変えていくための大きな一歩となります。
多読で語彙力と読解力を同時に鍛える
英単語を文脈で覚える学習法は、「多読」と非常に相性が良いとされています。多読とは、内容を100%理解しようとせず、わからない単語があっても読み進めるスタイルの読書法です。多読を通して英語に触れる量を増やすことで、語彙の繰り返しインプットが自然に起こり、単語の意味だけでなく感覚や使い方も身についていきます。
多読教材としては、英語学習者向けに書かれたレベル別リーダー(graded readers)や、やさしい英語で書かれたニュースサイト、子ども向けの絵本などが適しています。楽しみながら読み進めることで、無理なく語彙を増やすことができます。
文脈を活用し英語力をアップ
英単語は「覚える」よりも「使えるようになる」ことが目的です。そのためには、単語を単体で暗記するのではなく、文や段落、ストーリーの中で学ぶことが大切です。文脈を活用した学習法は、語彙力だけでなく、英語を理解し使う力全体を底上げする効果があります。
「文脈の中で単語を覚える」という意識を持って、英文に触れてみてください。読解力と語彙力を同時に高めることができるはずです。